エンディングノート講座

先日、「エンディングノートを書いてみよう!」と題した講座を、街カフェ大倉山ミエルで開催しました。

新型コロナのデルタ株が猛威を振るっている中ですので、告知は公にはせず、普段からミエルにいらしているシニアの方、大豆戸地域ケアプラザの方、ボランティアの方で人数をしぼって行いました。

横浜市では、18区それぞれに独自のエンディングノートを作成し、各区役所やケアプラザで配布しています。

(左)港北区のエンディングノート「わた史ノート」 (右)当日のレジュメ

私の中では、今回チャレンジが二つありました。

一つは、パワーポイントを使って、人前で話すということ。

ちょっと先になりますが別の場所でのエンディングノート講座を頼まれていて、今回はなじみの場所でその予行練習という思惑もありました。

私、文章を書くのは好きなんですが、人前でしゃべるとなるとグダグダになるんです(苦笑)。

話し始めると、あれも伝えたい、これも言わなきゃ、となりがち。

でも自分が聞き手のときに飽きずに(寝ないで?)聞いていられる研修がどんなものか考えてみると、レジュメではポイントが絞られていて、話が簡潔で、内容が具体的なもの、なんですよね。

それを心がけて、一人リハーサルも何回かして臨みました。

チャレンジの2つめは、「書いてみようかな」と思ってもらえる講座にしたい、ということでした。

エンディングノートは「覚え書き」「メモ」のようなもので法的拘束力はないため、例えば相続登記や銀行での手続きなどには使えません。よって、書く人が増えても、司法書士業務としては「仕事が増える」という直接的なメリットはあまりありません。

ですが、後見業務や遺言書作成、相続手続きに携わる中で、「体調に関しての希望や終活にまつわることを、お元気なうちに誰かに伝えておいてくれれば…」というケースをいくつも見てきました。

親御さんを看取るのに苦労された経験があると、エンディングノートや終活に早めに取り組まれる方もいらっしゃいますが、「自分はまだまだ元気だから」「そういうこと(終活のこと)は考えたくないから」という方もいらっしゃいます。

でも、エンディングノートや遺言は、お元気なうちにしか書けないものなんですよね。

そして、コロナ禍の中、病気などで意思表示ができなくなるかもしれないということは、シニアの方に限った話ではありません。

エンディングノートを活用することの重要さを知ってもらい、「私も書いてみようかな」と思ってもらうには…と試行錯誤しながら準備しました。

結果は。

顔なじみのメンバーばかりだったので、質問や感想の発言が活発で、みなさんがどういうところに興味を持たれるのかがわかり、私にとっても学びの多い会となりました。

ケアプラザの方が、「こういう視点のエンディングノート講座は初めてで、とてもわかりやすかった」と言ってくださったのがとても嬉しかったです。

どんぐりカフェの相棒が、パワーポイントの見せ方はこうしたらいいよ、と的確なアドバイスをたくさんくれたのも、すごく参考になりました。

参加者のみなさま、本当にありがとうございました。

大倉山ミエルという場の貴重さも、改めて感じました。

「エンディングノート講座」、さらなるブラッシュアップを心がけます!