何かあったときのための「備え」

先週はまだ夏の名残があったのに、一気に気温が下がって薄掛けの羽毛ふとんや毛布を引っ張り出した横浜です。

敬老の日に、神奈川県司法書士会主催の電話相談会の相談員をしてきました。午前中3時間担当して、受けた電話は4本。電話1本につき30~40分対応させていただきました。私が受けたのは、身内のどなたかがお亡くなりになったことに関するご相談と、遺言に関するものと、2本ずつでした。

中には、会社の代表取締役だったご主人が亡くなり、それにまつわる相談がありました。急にお亡くなりになったため、何の準備もなく、本当にどうしたらいいかわからない、ということでした。

相続などのお困りごとを敬老の日をきっかけに話題にしてほしいという意図があって、相談会を例年この日に開催しているようです。

そういえば、先日、同居している義母のところに某金融機関から、信託や生前贈与に関するダイレクトメールが来ていました。義母から「内容がよくわからないんだけど、必要ないわよね?」と聞かれたので、いい機会かなと思い、「何もしなくてもおかあさんは困らないですけど、万が一の時に、残された人は困ることがあるかもしれないんですよ」と前置きして、嫁の立場で僭越ながら(笑)ちょっとだけ説明させてもらいました。

どのように備えればよいのか?

義母は高齢で全部を理解するのが難しそうなのもあり、「じゃあ申し込もうか?やめようか?」というところまで行きつくための説明をするつもりは私にはありませんでした。ただ「亡くなった後に、残された人が困ることが出てくる場合もある」ということをちょっとでもいいから知ってほしかった。

「備え」は老後だけでなく、災害に対しても必要ですよね。9月は防災の日がある月ですし、熊本などの豪雨災害も記憶に新しいです。仕事として他人様の相続に関する備えについてはアドバイスできても、自分の家の災害への備えはどうかというと…不安がいっぱいです。

いろんなケースを想定して準備していても、想定外のことが起こるのが常でしょう。では準備に意味がないかというと決してそうではありませんよね。複数のケースを想定して備えているからこそ、想定外のケースへの対応もしやすくなるのではないでしょうか。

老後、病気、失業、災害など。備えておかなければならないことが私たちにはたくさんありますね。

一人一人ができる備えの他に、「地域」というスケールで自分に何かできることはないのかが最近気になっています。まだ一人でぼんやり考えているだけで何の形にもなっていません。いつかここで何かのご報告ができることになればいいなあ。

その前に。この4連休も避難グッズの見直しの先送りをしてしまいました。ほんとにやらなければ…。